これからワンコと暮らそうと考えている方や暮らし始めたばかり方の中には、
ワンコのしつけは上手にできるのかしら?
1日中吠えていたらどうしよう?
トイレは覚えてくれるのかしら?
などワンコの基本しつけとトレーニングを心配されている方は多いのではないでしょうか。
私と一緒に暮らし始めたトイプードルとペキニーズのミックス犬であるペキプーは
「頑固でマイペース」な性格と称されることもあり、しつけやトレーニングに対し不安がありました。
ワンコのしつけやトレーニングを手助けしてもらえる「犬の幼稚園」をご存じでしょうか?
「犬の保育園」「しつけ教室」「ドッグスクール」などとも呼ばれています。
犬の幼稚園は一定期間、ワンコを通わせることでワンコの基本のしつけや問題行動の抑制が学べる場所となっています。
「ドッグトレーナー」や「しつけアドバイザー」といった知識と経験のあるプロの方が、
ワンコのしつけやトレーニングを実践してくださり、必要に応じて飼い主さんの相談や悩みにアドバイスをしてくれます。
又、犬の幼稚園は自宅ではなかなか難しい多くの他のワンコと触れ合う機会ができる場所でもあります。
私はペキプー(名前ノア)を2021年2月に迎え入れ、ワンコ生活のデビューをしました。
ノアくんは迎え入れた2カ月後の2021年4月から犬の幼稚園に半年間週2回通いました。
現在もおさらいトレーニングを受けており、たくさんのしつけやコマンドを教えてもらっています。
この記事では「犬の幼稚園」を愛犬ノアの事例をふまえながら、
実際通ってみた感想や犬の幼稚園のメリット、デメリットなどをご紹介します。
犬の幼稚園に通わせたほうが良いのか?
犬の幼稚園はたくさんあるけどどんな幼稚園がよいのか?
など迷われている方には参考になると思います。
私はノアくんを迎い入れた時に、しつけやトレーニングのことを何もしらずに本やSNSで必死に
勉強し実践していましたが方向性が正しいか不安になることが多かったです。
これから10年以上一緒に暮らすワンコと家族の為にワンコ生活を後悔しないよう、
犬の幼稚園について確認しておきましょう。
犬の幼稚園は社会化や基本トレーニングを学ぶ場所
犬の幼稚園は、ワンコの社会化や基本的なトレーニングを学ぶための場所です。
一般的に一日や数日、週末など指定された時間帯にワンコを預けて、
専門のトレーナーや訓練士による指導のもと、ワンコ同士の交流や社会化、
基本的なしつけトレーニング、問題行動の改善などが行われます。
犬の幼稚園には、室内での活動スペースや、屋外での運動場が備わっていることが一般的です。
また、幼稚園によっては、運動量や年齢、性格などに応じてクラスが分かれている場合があります。
犬の幼稚園に参加することで、ワンコは社交的で従順なワンコに成長するための
スキルや知識を身につけることができます。
犬の幼稚園で提供される主なサービス
社会化のトレーニング:ワンコ同士や人との交流を通じて、社会化を身につけるトレーニングが行われます。
基本しつけトレーニング:ワンコにとって基本的なトレーニングを受けることができます。例えば、オスワリ、マテ、オイデ、リードでのお散歩訓練などが含まれます。
問題行動の改善:ワンコが持つ問題行動(例:飛びつき、吠える、噛むなど)に対して、問題の特定や改善策を提供するサービスがあります。
運動:屋内外での運動や遊びを通じて、ワンコの運動量を増やすことができます。
犬の幼稚園に通うメリット5選
犬の幼稚園に通うことで、ワンコは社会化や運動、遊びを通じて健康的に成長し、
他のワンコとの交流を通じて社会性を高めることができます。
犬の幼稚園に通うメリットを5個紹介します。
社会化の向上
他のワンコや人を非常に警戒し怖がったり、新しい環境や大きな音におびえないようにするために、
幼少期に多くの異なるワンコや人々と出会うことが重要です。
犬の幼稚園では、ワンコ同士や人との交流を通じて、社会化を向上させることができます。
従順性の向上
犬の幼稚園では、基本的なしつけトレーニングを受けることができます。
これにより、ワンコは飼い主さんに従順で、よりコントロールしやすくなります。
問題行動の改善
問題行動を改善することは、飼い主にとってもワンコにとっても重要です。
犬の幼稚園では、問題行動の特定や改善策を提供してくれるため、
飼い主さんがワンコをより理解しやすくなります。
ワンコの健康
犬の幼稚園では、運動や遊びを通じて、ワンコの運動量を増やすことができます。
運動量はワンコの健康管理にとって非常に重要となります。
ワンコの知能開発
犬の幼稚園では、ワンコの知能を向上するためのトレーニングが行われます。
ワンコの認知能力や知覚能力を刺激するおもちゃはたくさんあります。
これにより、ワンコはより知的に成長することができます。
犬の幼稚園に通うデメリット5選
犬の幼稚園は、ワンコの社会化やしつけなどを学ぶことができる場所ですが、
必ずしもすべてのワンコや飼い主さんにとって適した場所になるとは限りません。
犬の幼稚園に通わせる前に、デメリットも知っておく必要があります。
以下に、犬の幼稚園に通わせるデメリットを5個紹介します。
費用の負担
犬の幼稚園に通うには、一定のコストがかかります。
トレーニングの期間や回数によっては、予想以上に高額になる場合があります。
また、通うためには交通費もかかるため、経済的な負担になる可能性があります。
時間の捻出
犬の幼稚園に通うためには、時間を割かなければなりません。
毎週定期的に通う必要があり、日中に時間をとる必要があるため、
仕事や飼い主さんの都合を調整しなくてはいけない場合があります。
犬のストレス
犬の幼稚園に通うことで、ワンコがストレスを感じることがあります。
新しい環境や他のワンコとの関わり方によって、ワンコが不安やストレスを感じることがあります。
また、ワンコの性格によっては、興奮しすぎたり、恐怖を感じることがあります。
そのため、ワンコの性格や体調を考慮し、適切な判断が必要となります。
トレーナーの質
犬の幼稚園にはトレーナーがいる場合が多いですが、そのトレーナーの質がまちまちである場合があります。
不適切なトレーニングを受けたり、ワンコにとって不適切な方法で接することがあるため、
トレーナーの選択には注意が必要です。
トレーニングの混乱
幼稚園でのトレーニングは、自宅でのトレーニングとは異なる場合があります。
自宅でのトレーニングと幼稚園でのトレーニングの間に混乱が生じる可能性があります。
トレーナーさんの指示は従うのに飼い主さんのいうことはきかないなどがあります。
幼稚園を選ぶ重要ポイント10選
犬の幼稚園を選ぶ際に重要なポイントを10個紹介します。
先ずは飼い主さんが学ぶ目的をはっきりとさせ、目的に合った幼稚園を選ぶことが大切になります。
トレーナーの経験と資格
幼稚園のトレーナーがどれだけ経験があるか、また資格を持っているかを確認すること。
幼稚園の環境
ワンコが快適に過ごせるよう、園内の施設や設備、屋内・屋外のスペースなどの環境を確認しましょう。
トレーニングのカリキュラム
しつけや社会化を身につけるためのカリキュラム内容を確認して、飼い主さんのワンコに合ったものかを判断しましょう。
クラスの規模
クラスの規模が大きすぎると、十分なトレーニングを受けることができない場合があります。
一度に何匹のワンコを受け入れるか、またワンコ同士の相性が考慮されているかを確認しましょう。
安全性
幼稚園の安全性を確認し、安全対策がしっかりしているかを確認しましょう。
レビュー
幼稚園の口コミやレビューを確認し、他の飼い主の意見を聞いてみることも重要です。
指導方針
幼稚園の指導方針やトレーニングに関する考え方が飼い主さんの思いと一致しているか確認しましょう。
直接お話を伺ったり、ホームページなどで確認することができます。
料金
幼稚園の料金体系を確認し、適正な価格でワンコに合ったコースを選ぶことが大切です。
月額制やチケット回数券など様々な料金体制が用意されていますが、
1回の講習で¥5000くらいの受講料のところが多いです。
コミュニケーション
トレーナーやスタッフとのコミュニケーションが円滑にできるかどうかを確認しましょう。
最初は見学、問い合わせに親切に対応してくれるかチェックしてみてください。
場所
通いやすい場所にあるかどうかも重要なポイントです。通いやすい場所であれば、継続して通いやすくなります。
ノアくんの「犬の幼稚園」実例紹介
ノアくんはトイプードルとペキニーズのミックス犬でペキプーと称されています。
ペキプーの性格は親犬のペキニーズを強く受け継ぐ傾向があり、
頑固でマイペース面が多くでるのが特徴とされています。
私は迎え入れた時からしつけには根気がいることは覚悟していました。
自宅でのトイレトレーニングが終了したあと、
コロナ禍もあり思うように社会化トレーニングが出来ずにいたので、
犬の幼稚園に通わせることを決めました。
一番悩んだ時間や出費に関しては、この先長く一緒にしあわせで暮らせる為の
先行投資と割り切って決断しました。
迎え入れたノアくんとの生活を後悔したくない。
この気持ちが強くありました。
犬の幼稚園で学んだ期間
ノアくんが幼稚園に通った期間は2021年5月から11月までの半年間で週2回になります。
登園は午前9~10時までに行き、お迎えは夕方16~17時までに行っていました。
卒園した現在もおさらいトレーニングを月1~2回のペースで通っています。
梅雨の時期はお散歩が毎日行けなくなるので、幼稚園でおもいっきり遊ばせることができて良かったです。
犬の幼稚園の費用と申し込み方法
犬の幼稚園は通うのに大きな負担にならない範囲をネットで調べて1日体験を申し込みました。
幼稚園の雰囲気や対応頂いた園長さんやトレーナーさんの対応を気に入って入園を決めました。
費用は6カ月コースで月額¥35,200となり6ヶ月で¥211,200です。
1回あたりだと¥4,400の計算になります。
現在のおさらいトレーニングは1回¥3,300で受講しています。
犬の幼稚園で学んだことの紹介
1日のタイムスケジュール
- 9:00 ~ 10:00 登園 → 健康チェック
- 10:00 ~ お友だちとプレイタイム
- 10:30 ~ 個別レッスン
- 12:00 ~ 昼食 → お昼寝
- 13:00 ~ 個別レッスン
- 14:30 ~ お散歩
- 15:30 ~ お友だちとプレイタイム
- 16:00 ~ 17:00 お迎え
実施したトレーニング
- 基本指示トレーニング(オスワリ、マテ、フセ、トマル、ハウス、アイコンタクト、タッチング)
- 指示トリックコマンドトレーニング(ベル、バン、オーバー、クロス、バック、アラウンド、お鼻)
- アジリティトレーニング(トンネル、カラーコーン、フラフープ)
- 知育玩具トレーニング(ノーズワーク、コロガスタイプ、引き出しタイプ)
- 仰向けだっこの練習
- お散歩の練習
- エリザベスカラー練習(去勢手術まえに実施していただきました)
- バリカン慣れ
トレーニングや園内での様子は手紙と写真、動画で共有して頂いたので
不安になることはあまりありませんでした。
幼稚園に通いはじめて気をつけていたのが指示語の統一です。
幼稚園と自宅で指示語が違うとノアくんが迷ってしまいます。
幼稚園ではトイレの掛け声は「ワンツー、ワンツー」自宅では「シッコ、シッコ」
ベルの指示語も「ベル」と「チン」で違っていました。
幼稚園からの動画を確認したり、この場合はどんな指示語にしているかを、
お迎え時に教えていただき、基本は幼稚園の指示語に統一しました。
犬の幼稚園に通って満足した理由5選
手のひらにのるノアくんをしつけトレーニングをしていけるのか、最初はとても不安でした。
幼稚園を通うようになり私も少しずつしつけトレーニングに自信がつくようになりました。
ノアくんは他のワンコや人にまだまだ反応しやすく手をやいていますが、
自宅で一緒に暮らすには問題ない程度までしつけすることができました。
- 質問や悩みを相談できた。
- 他のワンコと触れ合うことで交流ができた。
- 手紙や写真、動画なので自宅で見られない、見逃しがちな表情や態度がわかった。
- 色々なコマンドを教えていただき出来ることが増えた。
- トリミングが併設されている幼稚園だったのでケアの心配が少なくなった。
園内での様子やトレーニング内容をレターで教えて頂きました。
ノアくんは他のワンコとも積極的に遊ばずマイペースを貫くワンコでした。
園内での写真は400枚を超えました。自分で撮影しているより多い・・・。
トレーニング風景を撮影した動画も1回の講習で4個ほど送られてきます。
毎回しっかりフィードバックがあると安心できます。
結論
ワンコを迎え入れたその日からしつけトレーニングは飼い主さんの悩み、心配事になります。
適切なアドバイスや、安全で安心な環境でトレーニングしてくれる犬の幼稚園を活用することは
大変手助けになってくれます。
費用や時間は必要になりますが、しつけトレーニングや問題行動で困っている飼い主さんは
ご自身に合った幼稚園を探し、活用の検討することをおすすめします。
最後にしつけやトレーニングは飼い主さんや家族の方が卒園したあとも継続することが大切となります。